負の歴史

前のブログにも書いたとおり、プノンペンに来ています。

 

シェムリアップから休憩を入れてバスで約6時間。僕たちが申し込んだバスは一人8ドルでした。

 

到着し、バスから降りるとトゥクトゥクの運転手が群がってきます。

適当に一人を選び、調べておいたゲストハウスの名前を言うと、

「あそこは遠い、やめておけ」

と言ってきます。

他の人たちも、

「あそこは、満室だ」

とか、終いには

「そこは危ない、人が死んでいる」

的なことまで言ってきます。

 

彼らは、こんなことを言って自分たちが提携しているホテルなどに連れて行き、泊まらせようとするという話を聞いたことがありました。それらを無視し、

「もう予約しているから連れて行ってくれ」

と言ってトゥクトゥクに乗り込み、無事到着しました。

 

 

僕らが泊まっているここは、ツイン一泊6ドルです。二人で割れば一泊300円弱とかです。安いですね。まぁ部屋入ってすぐに、30分くらい停電しましたけど。

 

 

 

そして今日、キリングフィールド(killing field)とトゥールスレン博物館(Tuol Sleng)に行ってきました。

 

ここは、1970年代後半にカンボジア内で起こった、大量虐殺についての場所です。

 

ここで見たり、聞いたりしたことは自分が思っていた以上に惨く、暗いカンボジアの歴史でした。

 

何が起こったのかを全部ここで書ききることは出来ません。

詳しく知りたい人は、調べてみてください。

 

この虐殺により当時、カンボジア全国民の約3分の1くらいの、300万人ほどが殺されてしまったそうです。しかも同じカンボジア人の手によって。

 

 キリングフィールドでは、貸し出されたレコーダーの音声ガイダンスに従ってそこを周ります。日本語用のレコーダーもあり、ここで何が起こっていたのかを詳しく知ることができます。

 

人が埋められた穴、殺された人の衣服、そして中央にある慰霊塔には、そこで見つかった人の頭蓋骨が納められていました。

 

トゥールスレンは、人々が収監されていた場所であり、殺された人たちの顔写真、拷問に使われた道具、そして殺されたり死んでしまった人の直後のそのままの写真までが展示されていました。

 

 

なぜ、同胞に対してこんなにも惨いことができたのか、僕には理解できません。しかも全く罪の無い人に、です。

 

犠牲者の写真には、老人や子供もあり、それらの人はまるで犯罪者であるように、番号をつけられ写真を撮られていました。

 

この時どんな気持ちで写真を撮られたのか、そしてもうすぐ殺されることが分かって連れて行かれたり、収監されているときに何を思っていたのか。

僕には想像することができません。

 

 

なぜここまで人間は残忍になれるのでしょうか。

 

 

ここで見たことは、知りたくない現実ではあったけど、知らなければいけないことなのだと思います。

 

同じことを繰り返さないためにも。

 

 

そういえば大学の授業で、ダークツーリズムというのを学んだことを思い出しました。

こういう観光も必要だと強く感じました。

 

実際にその地に行くと、感じることはまた違います。

機会があったら訪れてみてください。ちょっと、見るのはきついかもしれませんが。

 

 

そしてプノンペンには一日しか滞在しなかったけど、明日僕たちは、タイの首都バンコクに移動します。

 

朝出て夜着くバスでの長旅です。シェムリアップの方に戻るかたちになるので本当は効率の悪いルートだったんですけど、今日の場所は行きたかったとこなので行けてよかったです。

 

明日の寝坊は本当にまずいので

 

それでは